大家族から核家族化が進み、住いの形式や住宅設計の事情も移り変わる今日、お仏壇をご購入されても安置場所に苦慮することがございます。
本来お仏壇は、新しく家を建築された時にご購入されるのが望ましいのですが、ご家庭のご不幸や法事などの時にお仏壇を購入せねばならないことに始めて気づくことが多いと思われます。押入れを改装したり、柱の移動等、良く設計されたお部屋の美観を損なう場合が大変多いことです。
お仏間は、本来一つの独立した部屋を以って仏間とされていましたが、近年では、どの家庭におかれましてもお仏壇安置される様になり、住宅状況、生活様式等の変化により、床の間のある部屋、床脇に仏間として設計されるのが通例となってまいりました。
新築、増築で仏間を設けられる際には、下記の内容を、ご参考にしていただいてはいかがかと思います。
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お住いの間取りによって、最適の場所は異なります。風通しがよく、湿気が少なく、かつ直射日光が当たらない場所で次のような条件を考慮される事をお勧めします。
●おちついて礼拝できる場所
人の出入りでざわついたりしない場所であること。
●お給仕に便利で礼拝し易い場所
日常の生活空間とかけはなれた場所では、日々の礼拝、お給仕がおっくうになりかねません。
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この方向が良いとか悪いとか、いろいろな説がございます。
住宅事情により必ずしも、この方向でなければならない、ということはないと思います。要は祀る心が大切です。
お仏壇の方向について、いわれがあると思われる説をご参考までに掲げます。
●南面北座説
御本尊を南向きに安置し、北向きに礼拝する。北半球では南が明るい方向で、「君子南面ス」という言葉があるように南に向かって座るのが上座とされています。従って、お仏間を南向きに設けます。
●西方浄土説
仏間を東向けに設け、西向きに合掌、御本尊を礼拝すると同時に西方浄土を拝む形をとります。
●本山説
御本尊に向かって合掌するとともに、御本山を礼拝するように仏間を設けます。本山との位置関係で方向が変わります。
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・仏間を設計される場合、造付けの地袋を付けますと収納の点では便利なのですが、実際にお給仕をする場合、高さの関係で、あまり祀りやすいとは言えません。まだ仏壇のないご家庭の場合、造付けの地袋を設けられる事がありますが、私の経験では付けないほうが良いと思います。
多くの場合、仏壇を安置する様になって、造付けらている地袋を取りのぞく事があり、柱のキズが目立って、お座敷の美観を損なう事が多いようです。 上置型仏壇の場合は、仏壇用置台を置かれると良いでしょう。
・仏間の上には、室や廊下等が無い方が良いのですが、設計上いたしかたない場合は、仏間の上階には不浄なものを置いたり、人が出来るだけ乗らない様な配置を心掛ける必要があります。 また、そのような場合「天」とか、「雲」と墨書きされた紙を天井に張ると良いと言われます。
・仏間の上部は、天袋や、クーラー等を設置しない方が良いでしょう。
・仏間の開口の高さは、一般的にその部屋の鴨居高さを採用します。
しかし、背の高いお仏壇(外巾が90センチ以上の場合)や框を付け床を9〜15センチ上げた場合は、特にお仏壇の高さに注意が必要です。特に名古屋仏壇の場合は、高さが2メートル以上になる場合もあります。
・鉄筋コンクリート造や、鉄骨造のように柱の出る構造の場合、柱の出る位置には、仏間を計画しないようにして下さい。又、梁型の高さにも注意が必要です。
・仏間用コンセントは、上部に取付ける方が、お仏壇の電気配線のためのコードが目立ちません。(側面に余裕がある場合には下部でも良いでしょう。)
又、必ずスイッチ回路を設け、スイッチの位置は仏間の近くにする方が便利です。
・仏間の奥行は、経机を置く広さも考えて出来るかぎり、深く取る様にして下さい(90p以上が望ましい)。
・設計の時に、お仏壇の寸法や、安置方法についてご相談いただければ幸いです。

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